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２０世紀終わりに発見された各種の環境ホルモン。
それは２１世紀の始まりには男性の生殖機能を
著しく低下させ、世界では深刻な問題になっていた。
解り易く一言で言うと
「えっちの時に立たなくなった」のである。

世界各国は水面下に潜っていた
官能的な性文化を表舞台に出す事により
人類の危機を乗り越えようとしていた。
風俗店の完全合法化、各種性描写の解禁等々。

時を同じくして日本では
最先端の機械工学と生体科学の融合により
人の姿を模した人工生命体
「Doll (Dexterity operating logical life)」
が生み出された。

卓越した運動能力、特に兵器としての攻撃力は
人間のそれを遥かに超える凄まじい物であった。
しかし平和国家である日本は軍事利用をせず
別の意味で人類を救う切り札にしようとした。

アキバ自治区。
かつて電気街として栄えたこの町の駅前に
巨大円形武闘場アキバ・アリーナが完成した。
そしてそこでは、格闘しながら男性を官能する
FightingDoll、通称「ＦiＤ（フィーディ）」たちの戦いが
日夜繰り広げられる事になったのである…