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ケルベロス・メグvsナンシー戦(2)
(2048/05/20:Death Match)

そして、デスマッチの『儀式』が始まる。
すでにメグは臨戦態勢で素っ裸になっていた。

「さあ、ショータイムの始まりだ。…ん?」
デスマッチの『儀式』を始めようとするメグの足元に、
ナンシーのトレーナーとおぼしき男性がおいすがった。
「何の真似だ?」
「な、ナンシーは私が手塩にかけて大事に育てたFiDなんだ」
彼は涙を浮かべ、懇願するような目でメグを見つめる。
「たのむ、見逃してくれ」
「馬鹿言ってんじゃねえよ、ジジイっ!」
メグは彼を、容赦なく蹴り上げた。
「元はと言えば弱いくせにデスマッチなんてふっかける方が悪いんだ。
大人しく、覚悟を決めるんだな」
メグはそういうと、踵を返した。

ナンシーは気を失ったままだが
首輪で固定されその場から逃げられないようにされている。
もちろん彼女も、体に何も身につけていない。
「ほらっ、いつまで寝てやがんだ!」
メグがナンシーの頬を殴った。
「あっ…」
ナンシーは周囲を見回してしばらく絶句した後、
「い、いやあああああっ!!」
まるで幼子のように泣き叫んだ。

「嫌じゃねえだろ、馬鹿っ!」
メグがふたたび頬を張り倒した。
「弱い奴は強い奴に吸収される、それがデスマッチのならいだ」
彼女は淡々とした口調で、しかし鬼を思わせる鋭い目つきでそう言った。
「ここまできたら覚悟を決めろ。
それともその体、再生不能になるまで引き千切って欲しいか?」
その迫力に気圧されてか、ナンシーは黙り込んでしまった。

メグはそんな彼女をにらんだまま顔を近づけ、そのまま濃厚なキスをした。
「んんっ」
そして両手で彼女の胸をまさぐっていく。
「んっ、んんっ!」
上から下へ、徐々に手を滑らせ、性感帯を責めていく。
それとともに唇もナンシーの口を離れ、首筋から乳首へと
滑っていった。
「いやあっ、も…もう、許してえっ!」
ナンシーは快感を得ながらも、そう訴えていた。
「おいおい違うだろ。『もっとして』だろ?」
意地悪にメグが答える。
「そんな事…ああんっ!」
メグの指が秘部へ到達し、別の生き物のように執拗にその部分を責めたてる。
「ああっ、も、もうっ…」
と、ナンシーが今にも絶頂に達しそうな表情を浮かべた時、
ふいにメグが彼女から離れた。

「どうして…」
快楽を中断された驚きと残念さとが混ざったような表情を浮かべた。
「ここでイかせる訳にはいかないからな。おい、そろそろアレを」
メグがそう言うと、関係者は布をかけられたお盆を持ってきた。
その上に乗っているのは短かめの棒。
その両端に男性の生殖器に似た形を付けたそれは、
データーを吸収するための道具であった。
それを手に取ると片方を口に含んで丹念になめまわし、
棒の片方を女性器に近づけ、そのまま体内に押し込んでいった。
「ぐうっ、はあんっ!」
押し込みながらメグは、えもいわれぬ快楽に身をよじった。

「さ…さあ、用意は出来たぞ」
「そ、それは嫌、絶対に嫌っ!」
「ふん、暴れんじゃないよ。すぐに、気持ちよくしてやるから」
メグはそう言うと背後に回り込み、腰を持ち上げると一気に貫いた。
「はああっ!」
「あああんっ!!」
両者の体に、強烈な快楽の電流が流れた。
そしてメグはそのまま、ゆっくりと腰を動かしていく。
「うっ、はあっ、あっ、あああっ!」
「ああんっ、ああんっ、あああんっ!!」
誰はばかる事なく、喘ぎ声をあげる二人のFiD。
この『儀式』を行うとき、吸収される側のFiDは快楽と共に、
走馬灯のように記憶が流れていくのだという。
徐々に動きを早める、メグの腰の動き。
彼女たちの裸体に汗がにじむ。
「そろそろ…フィニッシュだ、な…動きを…早めるぞ」
息も絶え絶えのなか、絞り出すようにそう口を開いた。
腰の回転が、トップスピードになる。
「あっ、あっあっあっ、あ、あ、あ、あああああああっ!!」
「もっ、もっ…もうだめっ、いっ…いっちゃうううううんっ!」
そう言って、二人はリングの上で果てた。

大興奮の感性をあげる観客達。
ナンシーのトレーナーだけが、涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた。
と、そこへ。
「ほらよっ、返してやるよ」
とメグがナンシーの体を放り投げた。
それは一切のデータと記憶を失った、FiDの抜け殻であった。


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